【瞑想寺】タイ・バンコクのワット・マハータートユワラートランサリットで瞑想体験をしてきた

おでかけ/旅行

タイにせっかくいるなら、ぜひ瞑想をしたいと思いませんか。

私は、瞑想を今までしたことがなかったのですが、
瞑想は良いぞーというのは耳にしていて、コロナでどこもいけないし(2021年4月時点)、
せっかくなら体験してみるか!と軽い気持ちで行ってみました。

もちろん瞑想体験自体も素晴らしい経験だったのですが、
僧侶さんにお話をしていただき、その言葉が私の中にすっと入ってきて心が軽くなった気がしました。

実際の体験談と僧侶さんにお話いただいた内容を共有したいと思います。
この記事で誰かの心が少しでも軽くなれば嬉しいです!

仏教の国タイで本場の瞑想を体験したい

最近なにかと目にする瞑想。
せっかく仏教の国タイにいるのだから瞑想をしたい、そして習慣化したいと思いました。
検索してみると
ワット・マハタートユラワートランサリット
で体験できるとのことで行くことを決意しました。

瞑想体験の方法

予約方法

予約不要です!
瞑想体験をしたい日に、直接お寺に行き申し込むだけで体験できます。

服装

他のお寺と同様露出のある服装はNGです。(胡坐をかくので女性の方はパンツのほうが良いと思います。)
瞑想体験では、白い服を着ていかなければいけないなどのルールはなかったです。

また室内で行い、冷房が寒いので、羽織るものを持っていくと良いかと思います。

仏教・瞑想の知識

知識があるに越したことはないかと思いますが、
私は知識ゼロの状態で行きました。

仏教・瞑想について、僧侶さんが優しく教えてくれるので問題ないかと思います。

いざ、ワット・マハタートユワラートランサリットへ

ワット・マハタートユワラートランサリットの基本情報

瞑想体験ができるワット・マハタートユラワートランサリットの最寄り駅は、
BTS:ラチャティーウィー駅(Ratchathewi Station)
MRT:サナンチャイ駅(Sanam Chai Station)
です。

正式名称Wat Mahathat Yuwaratrangsarit
タイ語名วัดมหาธาตุยุวราชรังสฤษฎิ์ ราชวรมหาวิหาร
住所3 ถนน ท่าพระจันทร์ Phra Borom Maha Ratchawang, Phra Nakhon, Bangkok 10200
(3 ถนน ท่าพระจันทร์ แขวงพระบรมมหาราชวัง เขตพระนคร กรุงเทพมหานคร 10200)
電話番号+6622226011
営業時間7時30分~18時00分
HPhttp://www.watmahathat.com/
瞑想体験7:00~10:00、13:00~16:00、18:00~20:00の1日3回

MRTサナンチャイ駅から歩いていくと悲劇が・・・

歩くのが大好きな私は、MRTサナンチャイ駅から徒歩30分弱と見て歩いて向かうことにしました。
歩道も広くきれいで歩きやすいなーなんてのんきに歩いていました。

無事ワット・マハタートユワラートランサリットに到着!

瞑想の看板を発見
ワットマハタートユラワートランサリットの入り口に到着

瞑想の看板もあるし、矢印に従いこの入口から入場。
とともに、目の前が真っ白になるほどの暴風雨。

けれど13時からの瞑想体験に時間もギリギリ。
瞑想体験の建物を目指すことにしました。

傘も差せないほどの暴風雨。
矢印の方向に歩けど、Webで見た建物にたどり着かない!!
時間は13時数分前。

あたりに人もいなかったので、思い切って電話することに。
すると女性の方が電話に出てくれ英語で道案内をしてくれました。

が・・・・
ここでも発揮される方向音痴。
やっぱりたどり着けない。
時刻は13時過ぎ。
再度電話をし、自分の居場所を伝えると、
「そこで待ってて。迎えに行くから。」
と言ってくださり、なんと尼さん自身が大雨の中お迎えに来てくださいました。

なんて優しいのだろうかと感激しました。

無事受付完了!

びしょ濡れになりながらも、優しい尼さんのおかげで無事瞑想が行われる建物に到着いたしました。
瞑想体験には、パスポートを渡し、名前、電話番号、住所などを記載し、無事受付完了しました!

瞑想体験を行う建物(瞑想体験終了後に撮影)

いざ瞑想開始

受付が完了すると、半地下のような場所で待つように指示がありました。

ほんの数分待つと、僧侶さんが登場し、いざ瞑想開始です!
今回の体験は、どうやら私一人のようです。

瞑想体験の流れ

  1. 座り瞑想の説明
  2. 座り瞑想
  3. 歩き瞑想の説明
  4. 歩き瞑想
  5. 座り瞑想
  6. 僧侶さんのありがたいお話とQ&A

でした。

体験できる瞑想の分類

ワットマハタートユラワートランサリットで行われる瞑想は、
「ヴィッパサナー瞑想」と呼ばれるものです。
Wikipediaによると、

ヴィパッサナー瞑想(ヴィパッサナーめいそう、巴: vipassanā-bhāvanā)は、ナーマ(こころのはたらき、漢訳: 名〔みょう〕)とルーパ(物質、漢訳: 色〔しき〕)を観察することによって、仏教において真理とされる無常・苦・無我を洞察する瞑想(バーヴァナー)である[1]。(中略)
ヴィパッサナー(巴: vipassanā[注釈 1], ウィパッサナーとも[4])は「観察する」を意味する[5]。また、ヴィパッサナー(巴: vi-passanā)とは「分けて観る」、「物事をあるがままに見る」という意味である[要出典]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%8A%E3%83%BC%E7%9E%91%E6%83%B3

とのことでした。
物事をありのままに見るというのが特徴のようです。

座り瞑想とは

基本は腹式呼吸をし、吸って、吐いて、という動作に意識に集中をする。

ただ足が痺れてしまったら、頭の中で、
「足がしびれた、足がしびれた、足がしびれた…」
と唱えながら意識が足のしびれから遠のくまで、足のしびれに集中する。

鳥の鳴き声が聞こえきたら、
「聞こえる、聞こえる、聞こえる…」
と聞こえなくなるまでその音に意識を集中する。

腹式呼吸以外の意識が消えたら、また吸って、吐いてと呼吸に集中する。
というものです。
私は、過去に少し辛い経験をして、今でも何かをしていないかと思い出してしまうぐらいでした。
でもそれを思い出したなら、そこに意識を持っていく。
人物を思い出してしまったならその人の名前、
光景ならその光景
を意識がなくなるまで復唱するというもの。
今回初めての体験だったからか、本当に呼吸に意識を集中するのは非常に難しかったです。

歩行瞑想とは

歩き瞑想とは、足元2、3メートル先を見つめ、自分の動作に集中するもの。

右足を上げるときには、
「右足を上げる、右足を上げる、右足を上げる」と頭の中で唱えながら足を上げる。
足を前に運ぶときには、
「右足を前に運ぶ、右足を前に運ぶ、右足を前に運ぶ」と頭の中で唱えながら足を動かす。
右足を下ろすときには、
「右足を下ろす、右足を下ろす、右足を下ろす」と頭の中で唱えながら、右足を下ろす。
右足を地面につけるときには、
「かかとをつける、かかとをつける、かかとをつける」と頭の中で唱えながら、かかとをつける。
(繰り返し)

という感じで、非常にゆっくりな動きですべての動きに集中しながら、非常に丁寧に歩いていくものです。

座り瞑想より、動作を動かかすというところで、ほかに意識を持っていかれることがなく、私はより集中することができました。

寝瞑想とは※体験では実施せず

今回の瞑想体験ではやりませんでしたが、横になりながら行う寝ながら行う瞑想もあるそうです。
ただ瞑想初心者がやると寝ちゃうから、難しいかもとのことでした。

体験してみた感想

瞑想としてイメージしていたものは、
何も考えてはいけない、無になるもの
だと思っていました。

けれどヴィッパサナー瞑想はそうではなく、
起きていることに消えるまで集中する
というもの。

実際に体験してみて、座り瞑想の場合は、腹式呼吸に集中できていた時間より
他のものに意識が行ってしまった時間が長かった気がします。
でもそれでもいいんです。
ヴィッパサナー瞑想は非常に取り掛かりやすい瞑想なのではと思いました。

終わってみて、心がすっきりしたーとかはあまり思わなかったのですが、
集中力は確かに爆上がりしそう!と思いました。

【余談】僧侶さんとのお話

私一人の参加だったので、いろいろと僧侶さんとお話することができました。
瞑想も素晴らしいものだと思いますが、お話を通して救われた部分だったり、自分の中にすっと入ってくるものだったり、これからの人生がより生きやすいものになったりしたと感じたので共有します。
(長いです。また英語でお話をさせていただいたので私の中でかみ砕いた意訳です。)

そもそも仏教は幸せになるためのものでも、神を信じると教えるものでもない。
自由になることを目的としている。

すべての物事は、自分のものではないと気づくことが大事。
悲しみも、苦しみも、はたまた自分の身体も自分のものではない。

だからこそコントールできるものではないと気づくことが大事。

では、なぜ悲しいといつまでも思ってしまうのか。

それは悲しみをホールドしてしまっているから。
自分の中で悲しみを握りしめて離さないようにしているから、悲しい辛いと思ってしまう。

そうではなく悲しみは自分のものではないから、自分の中に入ってきたら、必ず出ていくということを意識して、執着しない。

何一つとして永遠のものはない。
それが諸行無常という考え方。

これはネガティブなことではなく、ポジティブなことにも言える。
幸せと感じてもそれは自分のものではない。
いつか必ず終わることだから、感謝してホールドしない。
そうすれば幸せが終わっても苦しまない。

物事には限りがある。だからこそ執着してはいけない。でも必ず感謝をしなければいけない。

そして必ず終わりが来るから、入ってきたもの(悲しみや苦しみ、幸せや喜び)を認識し集中する。
それが消えるまで。

そしてすべては表裏一体
悲しみがあるから幸せがある。
始まったから終わりがある。
生まれてきたから死が訪れる。

だからそもそもポジティブ・ネガティブと考える必要はない。
だってそれは同じことだから。

まとめ

いかがでしたか。
仏教大国のタイに来たなら、一度は瞑想を本格的に行うのはどうでしょうか。

一回やっただけで、何か変わるかと言われれば、変わらない気がします。
でも毎日続けることで、マインドフルネスに近づけたり、集中力上がったりとメリットはあるかと思います。

仏教の考え方を少しでも知れたことで、少し人生が豊かに、そして大きくなれた気がします。
行ってみて後悔はしないと思うので、ぜひ行ってみてください。

あ、体験したら、ぜひお布施(100バーツ=350円ほど)を箱に入れるのを忘れずに!
(強制ではないですし、僧侶さんから催促されることもありませんので気持ちです)

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